自然現象が描かれた浮世絵画像を貼ってみる
- 2011年1月19日 08:48
- コメント( 11 )
- 画像・動画
- 1:1:2011/01/18(火) 22:50:21.46 ID:XJ7Z+hXk0
- どうもご無沙汰しております、浮世絵スキーです。
ここ最近は、巻き添えで規制喰らってスレ立てはおろか
カキコすら出来ない状態が続いておりましたが、ようやく
解除された様子なので、久々に…という訳でございます。
…で、まぁ、表題にもありますとおり、自然現象を描いた
作品の画像を貼っていきますが、故事・説話などについは、
適宜 解説、並びにwikiを添付しますのでご了承下さい。
また、掲載順については、概ね絵師の活動した時代順です。
それでは、参ります。
【朝日】
歌川国貞:二見浦曙の図

- 13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 23:07:55.44 ID:9rMTomVQ0
- 久しぶり
- 2:1:2011/01/18(火) 22:53:16.41 ID:XJ7Z+hXk0
- 歌川国芳:東都名所 州崎初日出の図

- 4:1:2011/01/18(火) 22:56:47.86 ID:XJ7Z+hXk0
- 歌川国芳:河尻藤戸 渡佐々木盛綱 海を騎馬にて海を…

一の谷の戦いの後、備前国・児島に立て籠もった平家の軍勢に対し、
佐々木盛綱を先陣に、続々と浅瀬を渡って攻撃を仕掛ける源氏の軍勢。
藤戸の戦い - Wikipedia
- 11:1:2011/01/18(火) 23:05:29.56 ID:XJ7Z+hXk0
- 【夕日】
歌川国芳:耀武八景 宇治橋夕照

治承4年(1180)、以仁王(もちひとおう)と源頼政が
平氏を討たんと挙兵した際、宇治橋の戦いで奮戦する、
筒井浄妙と一来法師。
【参考リンク】
橋合戦№1(筒井浄妙) - 平家物語・義経伝説の史跡を巡る
- 6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 22:57:30.22 ID:43BHtSAX0
- 説明の付かない現象を描いてる絵とかないのかな
- 7:1:2011/01/18(火) 23:01:17.49 ID:XJ7Z+hXk0
- >>6
いわゆる人魂などとは違う、怪火とでも言うべきものを
描いたものなどもあるにはありますが、もしご希望でしたらば、
後々UPしますが…如何致しましょう?
- 9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 23:02:49.44 ID:bEWDuVUZ0
- >>7
それ気になる。お願いします
- 14:1:2011/01/18(火) 23:11:05.03 ID:XJ7Z+hXk0
- >>9>>10
承知いたしました!
では、かなり後になってしまいまして恐縮ですが
必ず貼らせて頂きますの、何卒お待ち下さいますよう…
月岡芳年:大日本名将鑑 大伴狭手彦/佐用姫

宣化天皇の御世、新羅に遠征するための大将軍として
肥前・唐津に滞在した大伴 狭手彦は、この地の豪族の娘である
佐用姫と恋仲になったが、やがて出征のために姫とは別れることとなった。
姫は山の頂きから領巾(ひれ…肩布)を振り、狭手彦を見送っていたが
やがて別離に耐えられなくなったために七日七晩泣きはらし、末には
石と化したと伝えられている。
松浦佐用姫 - Wikipedia
- 17:1:2011/01/18(火) 23:17:19.77 ID:XJ7Z+hXk0
- 月岡芳年:大日本名将鑑 平相国清盛

平清盛が、安芸国(広島県)は呉にある音戸の瀬戸を切り開く際に、
沈もうとする夕日を扇で招き返したというエピソードを描いたもの。
【参考リンク】
平清盛・日招き伝説 - きて呉,みて呉 戦艦「大和」のまちから発信! - 楽天ブログ(Blog)
- 19:1:2011/01/18(火) 23:20:36.51 ID:XJ7Z+hXk0
- 【雨】
歌川豊国(2代目):名勝八景・大山夜雨/従前不動頂上之図

- 21:1:2011/01/18(火) 23:32:09.46 ID:XJ7Z+hXk0
- 歌川国芳:高祖御一代略図/文永八 鎌倉霊山ヶ崎雨祈

1271年(文永8年)、極楽寺の忍性と日蓮との雨乞い対決が行われた。
この年の鎌倉は旱りが続き、作物は枯れ、井戸も涸れるという状況だったという。
忍性は、8代執権北条時宗に雨乞いの祈祷を命じられ、
弟子たちとともに雨乞いの修法を行ったが雨は降らなかった。
次いで日蓮が題目(南無妙法蓮華経)を唱え雨乞いをすると
たちまち雨が降り始めたというもの。
霊山山~鎌倉~
http://www8.plala.or.jp/bosatsu/page136ryozen.htm
- 23:1:2011/01/18(火) 23:40:13.81 ID:XJ7Z+hXk0
- 歌川国芳:東都御厩川岸之図

右の男が差す、貸し傘の番号である「千八百六十一」という番号は
何と、国芳自身が死去した西暦1861年(文久元年)と符合する!
…という、なんともミステリーな作品だったりします。
無論、偶然ではありましょうが…。
- 24:1:2011/01/18(火) 23:41:47.19 ID:XJ7Z+hXk0
- 歌川国芳:<雨中の風景>

- 25:1:2011/01/18(火) 23:44:47.85 ID:XJ7Z+hXk0
- 歌川広重:東海道五拾三次之内・庄野

日本史や美術の教科書等でお馴染みの作品ですね。
- 26:1:2011/01/18(火) 23:47:56.23 ID:XJ7Z+hXk0
- 歌川広重:木曽海道六拾九次之内・須原

- 28:1:2011/01/18(火) 23:51:11.80 ID:XJ7Z+hXk0
- 歌川広重:六十余州名所図会/伯耆・大野大山遠望

- 29:1:2011/01/18(火) 23:57:19.13 ID:XJ7Z+hXk0
- 歌川広重:名所江戸百景/大はしあたけの夕立

広重の作品の中では、恐らくトップクラスの知名度であろう作品です。
かの印象派の大家・ゴッホが油絵による模写をした事でも有名です。

- 30:1:2011/01/19(水) 00:02:57.32 ID:1w6u9vhL0
- 歌川広重(2代目):名所江戸百景/赤坂 桐畑雨中夕けい

現在の赤坂見附から永田町へ向かう坂を描いたものと推定されています。
- 31:1:2011/01/19(水) 00:07:33.74 ID:1w6u9vhL0
- 月岡芳年:和漢百物語/渡辺源治 綱

羅生門(羅城門)に鬼が出るという話を聞いた、源頼光の四天王でもある
渡辺 綱が、門まで行ったという証拠として立てる金札(禁札)を小脇に挟み、
雷鳴轟く中、騎馬で門へと駆けつける場面。
そして、この後、綱は「羅生門の鬼」こと茨木童子と死闘を繰り広げる事となる。
渡辺綱 - Wikipedia
- 32:1:2011/01/19(水) 00:15:20.99 ID:1w6u9vhL0
- 月岡芳年:末広五十三次・原

当シリーズは、第一次長州征討に向かう幕府軍を描いたもので、
国貞(2代目)、国輝(2代目)、貞秀、芳幾、芳年、国周…
などといった当時の人気絵師による競作。
- 33:1:2011/01/19(水) 00:18:38.95 ID:1w6u9vhL0
- 小林清親:東京名所/梅若神社

まるで銅版画かリトグラフのようにも見えますが、
れっきとした浮世絵木版画です。
- 36:1:2011/01/19(水) 00:31:43.55 ID:1w6u9vhL0
- 小林清親:武藏百景之内/隅田川水神森

余談ながら、清親は、明治10年代の前半までは、
前出のようなリアルな陰影法などの西洋画の要素を
取り入れた斬新な作品を次々と発表していましたが、
折からの西洋画の排斥の機運が高まっていくと共に、
伝統的な浮世絵の画法に転回をせざるを得ませんでした。
- 37:1:2011/01/19(水) 00:36:03.39 ID:1w6u9vhL0
- 【霧】
歌川広重:木曽街道六十九次/宮ノ越

- 38:1:2011/01/19(水) 00:41:41.35 ID:1w6u9vhL0
- 歌川広重:東海道五拾三次之内/三島・朝霧

- 41:1:2011/01/19(水) 00:49:27.57 ID:1w6u9vhL0
- 【雷】
歌川国芳:本朝水滸伝豪傑八百人之一個/犬江親兵衛 仁

里見八犬士随一と称される
犬江親兵衛の幼少時のエピソード。
丶大(ちゅだい)法師らに連れられて安房に向かう途中
悪漢に襲われた親兵衛だったが、この時、神霊となった
伏姫の手により神隠しに遭う。
親兵衛は、その庇護のもと安房・富山で育てられ、
9歳ながら異様な成長を遂げて里見義実の前に再登場する。
南総里見八犬伝の登場人物 - Wikipedia
- 42:1:2011/01/19(水) 00:53:04.94 ID:1w6u9vhL0
- 歌川国芳:本朝水滸伝豪傑八百人之一個/猪早太 広直

毎夜、近衛天皇を悩ます妖怪、鵺(ぬえ)を退治すべく、
弓の達人である源頼政が召し出され、黒雲と共に現われた鵺を
見事に撃ち落とすと、そこにすかさず郎党の猪早太が、これを
取り押さえて止めを刺した。
すると、それまで病気であった天皇の体調も
たちまちに回復したのであった。
鵺 - Wikipedia
- 44:1:2011/01/19(水) 01:01:25.58 ID:1w6u9vhL0
- 歌川国芳:本朝水滸伝剛勇八百人一個/渡辺源二 綱

羅生門に到着し、禁札(金札)を立てて帰ろうとする綱に
茨木童子が襲い掛かるが、綱は童子の腕を切り落とす事に
成功する。
- 50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 01:19:37.27 ID:R0SKFiXE0
- >>41-44あたりに描かれてる光線みたいなのは雷?
- 53:1:2011/01/19(水) 01:23:34.11 ID:1w6u9vhL0
-
>>50
今現在、写真等で雷を見慣れている自分達にとっては妙な描写ですが
あくまでも、当時としてはこういったイメージであったんでしょうね…。
- 46:1:2011/01/19(水) 01:11:07.68 ID:1w6u9vhL0
- 歌川国芳:本朝二十四孝/熱田縁采女

昔々の事、名のある者の娘であった采女は、
早く父母に死なれ、叔母の手で養育されていた。
ある時、駿河の国の芦原という場所の池に住む大蛇に対し、
15歳の娘を生け贄として捧げる慣わしがあったが、
その年に生け贄になることが決まった当人が、大金を払って
身代わりとなる娘を探しているということを聞いた彼女は
「自分はこの世にいても仕方がない、ならば身代わりに」
と、自らの身を売って生け贄になったところ、
それがために孝心の徳を以って神仏の守護があり、
大蛇は滅亡し、そして彼女の身は天へと昇ったという。
- 48:1:2011/01/19(水) 01:15:14.72 ID:1w6u9vhL0
- 歌川国芳:唐土廿四孝/王ホウ
(「ホウ」は難字に付き、カタカナ表記)

王ホウ(おうほう)の母は、普段から雷を大そう怖がっていたが、
その母が死んだ後も、雷が鳴ると、突風や大雨もいとわず母のために
墓へと急ぎ行き、「母上、私がここにいますから恐れない下さい」と
雷が収まるまで、その場を去らずにいた。
二十四孝 - Wikipedia
- 53:1:2011/01/19(水) 01:23:34.11 ID:1w6u9vhL0
- 河鍋暁斎:東京名所/新吉原日本堤之図

- 54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 01:24:42.85 ID:/rD+yTzy0
- 浮世絵の色彩とかについて解説してる本ってないかな
あとこういうのって作られた当時より色は劣化してるんだっけ?
- 56:1:2011/01/19(水) 01:41:31.75 ID:1w6u9vhL0
- >>54
直射日光や電気の光に晒されていたような場合を除いて、
暗所に保存されていたものですと、ほぼ当時摺ったままの
状態のものが出てくることは、珍しくはありませんですね。
なお、色彩等に関して詳しく解説している書籍でしたらば、
現在発行のものでしたら↓の本がお手軽、且つ充実しています。
カラー版 浮世絵 (岩波新書)
また、Webサイトで…という事でしたらば、
こちらのサイトさんが詳しく解説をされています。
浮世絵の彫りと摺りの技術 | 浮世絵ぎゃらりぃ
http://ukiyoe.wafusozai.com/archives/39
- 57:1:2011/01/19(水) 01:47:05.73 ID:1w6u9vhL0
- 月岡芳年:大日本名将鑑/源三位頼政・猪 早太

- 59:1:2011/01/19(水) 01:51:51.88 ID:1w6u9vhL0
- 月岡芳年:羅城門 渡辺綱 鬼腕斬之図

芳年の縦二枚繋ぎシリーズの中でも中々の力作です。
綱と茨木童子の視線が交わる一瞬…緊張感は正に頂点に!
- 60:1:2011/01/19(水) 01:54:45.50 ID:1w6u9vhL0
- 【風】
葛飾北斎:富嶽三十六景/駿州江尻

- 61:1:2011/01/19(水) 02:03:02.98 ID:1w6u9vhL0
- 葛飾北斎:北斎漫画/十二編より

この後に続く世代の絵師(国芳や広重たち)が
効果線による風の表現を多用しているのに対して、
どうも北斎の場合は、風そのものによって引き起こされる事象を
描く事によって、間接的に表現をしているように見受けられます。
- 62:1:2011/01/19(水) 02:06:59.46 ID:1w6u9vhL0
- 歌川国芳:燿武八景/市原野晴嵐

凶悪な盗賊・鬼童丸は、市原野に源頼光を襲撃すべく、
先回りして、殺した牛の皮を剥ぎ取り待ち伏せをするも
これを見破られ、頼光に切り捨てられる。
鬼童丸 - Wikipedia
- 63:1:2011/01/19(水) 02:10:08.68 ID:1w6u9vhL0
- 歌川国芳:百人一首之内 /文屋康秀

当該シリーズは、百人一首の歌意を絵画化したシリーズ。
【吹くからに秋の草木のしをるれば むべ山風を嵐といふらむ】
歌意:風が吹くと、すぐに秋の草木が萎れてしまう。
なるほど。だから嵐という字は山の風と書くのですね。
文屋康秀 - Wikipedia
- 64:1:2011/01/19(水) 02:11:40.51 ID:1w6u9vhL0
- 歌川広重:六十余州名所図会/美作・山伏谷

- 65:1:2011/01/19(水) 02:13:57.25 ID:1w6u9vhL0
- 歌川広重(2代目):諸国名所百景/備前・龍口山

- 66:1:2011/01/19(水) 02:17:30.85 ID:1w6u9vhL0
- 月岡芳年:通俗西遊記/孫悟空・羅刹女

我が子、紅孩児の仇である孫悟空から、自身の持ち物である
芭蕉扇を乞われた鉄扇公主(羅刹女)は、烈火のごとく怒り狂い
二振りの宝剣で孫悟空に戦いを挑み、夕刻まで死闘を続けたが、
やがて形勢不利と見た鉄扇公主は、芭蕉扇で孫悟空を吹き飛ばす。
鉄扇公主 - Wikipedia
- 67:1:2011/01/19(水) 02:19:21.70 ID:1w6u9vhL0
- 月岡芳年:美談武者八景/戸隠の晴嵐

信州・戸隠で悪事を働く鬼女・紅葉を討伐すべく、平維茂が都より着陣する。
紅葉は得意の妖術で維茂の軍を散々に翻弄するが、維茂の観音への祈願により
授かった降魔の剣の力により、ついに野望むなしく討ち取られたのであった。
紅葉伝説 - Wikipedia
- 68:1:2011/01/19(水) 02:21:41.76 ID:1w6u9vhL0
- 月岡芳年:藤原保昌 月下 弄笛図

盗賊の袴垂が、藤原保昌を襲って衣類を剥ぎ取ろうとするも、
保昌の威厳に気圧され、なかなか手を出す事が出来ないまま、
最後には成すすべもなく、却って保昌に衣服を与えられるー…
今昔物語の作品の中でも国語の教科書に掲載されるなどしてお馴染みの説話。
【参考リンク】:盗人袴垂(はかまだれ)
http://homepage3.nifty.com/kyotosanpo/kyotodensetu/konjyaku/hakamadare.html
- 70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 02:26:43.41 ID:ZlqTRcCr0
- 春画探してしまった、真面目だな
しかし和風の色使いは独特だな、赤ではなく朱というか
- 74:1:2011/01/19(水) 02:36:43.33 ID:1w6u9vhL0
- >>70
基本的に、江戸時代の浮世絵での「赤い色」は「朱」ですが、
明治初期ごろを境に、徐々に外国から「洋紅」が輸入されまして
明治7~8年頃からは、そういった「洋紅」を多用した、毒々しい
「赤絵」などといったタイプのものも見られるようになりますね…
- 78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 02:52:45.40 ID:ZlqTRcCr0
- >>74
洋紅の赤絵か…、今でいうとクリムゾンの同人誌だろうか?
洋紅というと鮮やかなイメージがあるが
日本が使うと得も言われぬ不気味さを醸しだすんだろうな
日本のホラーは暗く不気味だ、それが異光となるんだろうけど
- 83:1:2011/01/19(水) 03:13:28.46 ID:1w6u9vhL0
- >>78
あくまでも一例ではありますが、こんな具合ですかねぇ…>赤絵


- 71:1:2011/01/19(水) 02:28:05.62 ID:1w6u9vhL0
- 小林清親:清親放痴/東亰大川端新大橋

「放痴」は「ポンチ」の当て字で、俗に言う「ポンチ絵」の事。
風景画家としてのイメージが先行する清親ですが、その一方では、
こういったポンチ絵によるギャグタッチの作品も多く残しています。
- 75:1:2011/01/19(水) 02:40:27.53 ID:1w6u9vhL0
- 【雪】
歌川広重:名所雪月花/井の頭の池・弁財天の社雪の景

広重の作品の中では知名度は、かなり低い方かもしれませんが
しんしんと降り積もる雪の様が、個人的には大好きだったりします。
- 76:1:2011/01/19(水) 02:45:12.91 ID:1w6u9vhL0
- 歌川広重:東海道五拾三次之内/亀山

こちらは上掲の作品とは逆に、
清々しいまでの美しさを感じさせる雪晴れの景です。
- 79:1:2011/01/19(水) 02:54:54.49 ID:1w6u9vhL0
- 歌川広重(2代目):名所江戸百景/びくに橋雪中

現在の場所は、銀座一丁目の西銀座ランプ付近。
なお、画面内に見える「山くじら」の看板は猪料理屋、
「○やき」「十三里」の看板は、焼き芋を商う店です。
※「十三里」は「栗より美味い」、即ち「九里」+「四里」から。
- 80:1:2011/01/19(水) 03:00:56.39 ID:1w6u9vhL0
- 歌川広重:木曽路之山川

広重が没する前年の作品ですが、この圧倒的なボリューム…
ただただ圧倒されるばかりです。
- 81:1:2011/01/19(水) 03:06:50.57 ID:1w6u9vhL0
- 歌川国芳:高祖御一代略図/佐渡塚原雪中

なお、この版は後版なのですが、実はもっと早い時期に
摺られた版では、海面の水平線に実線があったのですが、
吹雪の中で水平線が見えるのはおかしいという理由から、
後版では水平線は削られています。
- 82:1:2011/01/19(水) 03:08:31.30 ID:1w6u9vhL0
- 歌川広重(2代目):諸国名所百景/信州諏訪湖

- 84:1:2011/01/19(水) 03:16:52.99 ID:1w6u9vhL0
- 歌川芳形:英雄八景之内/笹良越暮雪・佐田陸奥守有政

羽柴秀吉 対 徳川家康による小牧・長久手の戦いの際、
秀吉方の前田利家と敵対した越中の佐々成政だったが、
秀吉との間に和議を結んだ家康に再起を促すため、
僅かな家臣を引き連れ、厳冬の北アルプス・立山山系を踏破し、
ついに浜松城の家康の元へと至るという壮挙を成し遂げたが、
成政の必死の努力も空しく、説得は失敗に終わったのであった。
佐々成政 - Wikipedia
- 85:1:2011/01/19(水) 03:18:57.98 ID:1w6u9vhL0
- 月岡芳年:武勇雪月花之内/吉野の雪

源義経が、兄・頼朝との確執により吉野へと逃れた折、
義経一行を捕らえようとする吉野の宗徒に対し、家臣の佐藤忠信が
義経の身代わりとなって奮戦し、横川覚範をはじめとする僧兵達と戦う。
【参考リンク】
浮世絵で見る奈良・大和の歴史と伝説 4.源平の盛衰
http://sakigake.web.infoseek.co.jp/ukiyoe-yamato04.htm
- 86:1:2011/01/19(水) 03:21:38.60 ID:1w6u9vhL0
- 月岡芳年:三国志図会内/玄徳風雪二孔明ヲ訪フ

言わずと知れた、三国志における、劉備元徳による
諸葛孔明に対する三顧の礼のエピソードを描いた作品。
三顧の礼 - Wikipedia
- 87:1:2011/01/19(水) 03:24:53.22 ID:1w6u9vhL0
- 月岡芳年:豹子頭林冲 於山神廟前 殺 陸虞候

高毬の策略により流罪となった禁軍の教頭・林冲を、
陸虞候とその供の者が亡き者にせんとやってきた。
彼等は馬の草料場の番人として使用させていた
林冲の小屋に火をつけたが、その時、林冲は運良く神廟にいたので、
この災難から免れ、たまたま前を通りかかった陸虞候とその供を捕え、
これを刀で切り殺した。
林冲 - Wikipedia
- 88:1:2011/01/19(水) 03:26:55.88 ID:1w6u9vhL0
- 小林清親:武藏百景之内/深かわ木場

- 89:1:2011/01/19(水) 03:35:40.16 ID:1w6u9vhL0
- 【地震】
絵師不詳:<安政二年江戸大地震火事場の図>

浮世絵というよりも、どちらかというと瓦版的な性格が強いですが
とりあえず、参考資料と言う事でご勘弁下さい。
安政の大地震 - Wikipedia
- 90:1:2011/01/19(水) 03:39:38.57 ID:1w6u9vhL0
- 歌川国利:岐阜市街大地震之図

歌川国政(5代目):岐阜縣愛知縣大地震実況

濃尾地震(のうびじしん)は、1891年10月28日に濃尾地方で発生した、
日本史上最大の直下型地震。「美濃・尾張地震(みの・おわりじしん)」とも呼ばれている。
濃尾地震 - Wikipedia
- 91:1:2011/01/19(水) 03:45:43.39 ID:1w6u9vhL0
- なお、蛇足ながら古来より怖いものといえば
「地震、雷、火事、親父」
と申しますが、安政の地震後に出版された、
いわゆる無届出版の「鯰絵」の中からの紹介をば。
絵師不詳:地震雷火事親父

ついでながら、親父だけは人間なので仲間に加わる事が出来きません。
- 92:1:2011/01/19(水) 03:47:22.07 ID:1w6u9vhL0
- 【噴火】
井上探景:磐梯山噴火の図

1888年(明治21年)7月15日の噴火時に小磐梯が山体崩壊を起こし、
発生した爆風と岩屑なだれにより北麓の集落が埋没するなどの被害を及ぼし477人の死者を出す。
また長瀬川とその支流がせき止められ、桧原湖、小野川湖、秋元湖、五色沼をはじめ、
大小さまざまな湖沼が形成された。裏磐梯の景観は、この時に形成された。
この噴火は明治になってからの近代日本初の大災害であり、
政府が国を挙げて調査、救済、復旧を実施して写真、論文などの詳細な記録が残された。
磐梯山 - Wikipedia
- 94:1:2011/01/19(水) 03:57:26.08 ID:1w6u9vhL0
- さてさて、散々遅くなってしまいまして申し訳ありませんが
スレ初めに申しておりました、謎なタイプのものを貼らせて
いただきます。
【電光】
絵師不詳:<電光と珍魚>

慶応2年(1865)、6月24日の夜、大坂で大きな人魂のような
電光の塊が宙を飛んで稲光を発したという記事を描いたもの。
なお、下段では、同じく大坂の淀川で長さ7尺5寸(約2メートル)、
目方20貫(75キロ)もある珍しい大魚が浮かんだ事を報じてます。
- 96:1:2011/01/19(水) 04:06:46.88 ID:1w6u9vhL0
- 【天体現象】
長谷川貞信(2代目):郵便報知新聞・錦画第一号

北海道根室州釧路郡において、明治7年12月25日
午前11時過ぎに、太陽がが3つ並んで映った。
これを見て驚愕したというが、怪しむには足りない。
なぜなら、冬の厚い雲に太陽が曲がって映じた現象だからである。
西洋では、これを「ファロス」暈(かさ)の類と呼ぶ。
昔の奇事は発明の世の常となる。このように理を窮めて
推考を重ねれば、年代記の奇説であろうとも、驚くに
あたらないだろう、と、世間の婦女子に、こう申し上げる。
(以上、解題の文章の大意)
- 97:1:2011/01/19(水) 04:11:10.03 ID:1w6u9vhL0
- では、あらかたの画像は貼り終えましたが、
天変地異などで〆ると申すのも何ですので、
最後は こんな作品など…。
【虹】
歌川国芳:東都名所/するがだひ(駿河台)

- 98:1:2011/01/19(水) 04:15:37.37 ID:1w6u9vhL0
- 歌川国芳:木曽街道六十九次之内・八幡/近江小藤太・八幡三郎

※当シリーズは、木曽街道の宿場名から連想される故事・人物を
中心に描き、画面上部のコマ絵に各宿場の風景を描いた揃物です。
日本三大仇討ちのひとつである「曽我物語」の主人公である
曽我十郎・五郎兄弟の父の仇は工藤祐経であるが、画中に
描かれている近江小藤太と八幡三郎は、その郎党である。
二人は、主人の所領を奪った工藤祐親の命を密かに狙っていた。
ある時、祐親が伊豆の奥野で狩を行った際に、これを殺害しようと
矢を放った。
だが、その矢は祐親ではなく、祐親の嫡男で曽我兄弟の父である、
河津三郎 祐泰の命を奪ってしまい、この事件によって、兄弟の物語が
大きく展開していく事となる。
曾我兄弟の仇討ち - Wikipedia
- 101:1:2011/01/19(水) 04:20:56.72 ID:1w6u9vhL0
- 歌川広重:名所江戸百景/高輪うしまち

(∪^ω^)わんわんお!
- 104:1:2011/01/19(水) 04:27:00.30 ID:1w6u9vhL0
- 歌川広重:六十余州名所図会/対馬・海岸夕晴

…といったところで、本日も仕事に付き、
今宵はここらで御免致します。(;´Д`)
また機会がございました折には、宜しくお願い申し上げます。
それではー ノシ
- 108:1:2011/01/19(水) 07:51:47.32 ID:1w6u9vhL0
- おはようございます。
貼り忘れがあったので、時間ギリギリですが
貼るだけ貼っておきます。
【雹】
柳桜茂広:新聞図会三十二号

明治8年の5月から6月にかけて、各地で降った
雹(ひょう)についての報告を纏めたもので、
滋賀県、下野国(栃木県)、越後国(新潟県)
棚倉(福島県)、浜松(静岡県)、栃木県と、
計6箇所もの話が織り込まれています。
ただし、画面はどこの場所でも良いように、
特大の雹に打たれる人や鳥を描いていますが、
説明が無ければ大雪が降っているようにしか見えませんね。
- 109:1:2011/01/19(水) 08:00:21.71 ID:1w6u9vhL0
- 【雪】
歌川国芳:和藤内虎狩之図

画題自体は、朝鮮の役においての加藤清正の虎退治を描いていますが、
当時、信長・秀吉以降の武家を描く事については禁止されていたので、
歌舞伎「国姓爺合戦」の人物で、同じく虎退治をする和唐内(鄭成功)に
仮託したものです。
国性爺合戦 - Wikipedia
それでは、時間切れに付きこれにて! ノシ
- 106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 05:04:52.83 ID:W/rwjGuU0
- 乙
面白かった
過去の浮世絵スレ
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外人が魅惑されるのもわかる気がする
風の浮世絵たちが洒落てて気に入った
最後かっけえええ
てかひごろ遠近法とか陰影になれた眼で見ると脳がびっくりする感じ。
今見るとめちゃめちゃ上手い。すごい技術が使われてると解る。
今みたいに技術の蓄積が無い時代にオリジナルで描いたってのが凄すぎる。
昔は浮世絵の良さがわからなかったが、今改めてみると凄いわ。
特に>>59の『羅城門 渡辺綱 鬼腕斬之図』なんて緊張感溢れすぎ。
葛飾北斎ってやっぱすごかったんだな